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◎野球の北京五輪アジア予選の台湾戦は10-2で結果的には圧勝となった。
しかしながら、その内容は点差ほど圧勝ではなかった。いや、およそ辛勝であったというべきかもしれない。
◎初回、日本は4番新井の左前適時打で先制。先発ダルビッシュは苦しみながらも5回まで台湾打線を完封。そして6回裏、台湾の攻撃を向かえる。
3番バッターがヒットで出塁すると、4番陳は日本ベンチを凍りつかせる右中間への2点本塁打を日本のエース、ダルビッシュから放った。日本ベンチが凍りついた理由は、ここまで日本打線を1点に抑えた台湾の先発投手を責あぐねていたためだ。加えてスタジアムを埋め尽くす地元台湾の大応援団。日本から駆けつけた日本人もいるにはいたがほぼ完全アウェーの状態。日本には不利な状況が取り巻いていた。
しかし、台湾の先発投手も次の回、1点のリードを守る意識が働いたのか、無死満塁のピンチを向かえ、マウンドを降りた。ここで星野監督が先日もタイムリーを放っているサブローに命じたのは、満塁では難しいスクイズだった。サブローはこの場面で見事に仕事をした。さらに日本は打者一巡の猛攻でこの7回、一挙に6点を奪い、試合を決定づける。
9回には、4番新井の一発で台湾を突き放し、ダルビッシュ、藤川、上原の必勝リレーで台湾を2点に封じ、日本が北京五輪出場を決めた。
試合後、星野監督の目にはうっすらと涙がにじんでいた。自ら選抜した選手達が、必死になってアジアの強豪を倒しての五輪出場を決めたこと、そしてなにより国を背負って重責を果たせたことを物語る涙となった。
サッカーその他のスポーツの台頭に沈む日本の野球の復権に向けて昨年のWBC優勝とともに、まだまだ野球も捨てたものではないことを証明してみせてくれた。
◎次は本番の北京である。野球は北京五輪が最後となり、金メダルの奪取が星野ジャパンの至上命題ではあるが一筋縄ではいかない。野球の本国、アメリカ、キューバなどの強豪国が既に出場を決めている。更にはアジア予選で敗退した韓国も恐らく本選に出場し、日本への雪辱を期してくるはずだ。
これまでもシドニー、アテネではプロの選手を送り込んでも3,4位に甘んじたが最初で最後の金メダル獲得なるか。闘将・星野そして、日本代表の本当の力量が問われるところである。
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