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◎ご存知のとおり、野球の北京五輪アジア予選である。
◎日本、韓国、台湾、フィリピンの4チームが最終予選を戦っている。それぞれ1試合を終えて日本、韓国は1勝同士。しかし、韓国がフィリピンに敗れ、日本が台湾に勝利し、2勝1敗でならんだとした場合、直接対決の結果によるため韓国が予選を突破し、日本は3月の予選に回ることとなる。日本としては必ず勝たなければならない。
その韓国は、昨日、これもアジアの強豪、台湾を逆転で下し、勢いに乗っている。さらにメンバーを見るとメジャーで投げるパク投手など早々たる選手が居並ぶ。 昨年のWBCでも日本は優勝したとはいえ、宿敵韓国には予選から通算で負け越している。
こんなしびれる状況の中で闘将星野率いる日本代表はアジアの強豪、韓国と戦った。
◎初回、韓国はパリーグ最優秀防御率投手の成瀬から2番打者が本塁打。日本にとっていやな雰囲気がベンチに漂う。
しかし、2回にサブローの適時打などで2-1と逆転に成功。その後お互いに1点を取り合い、1点差のまま両軍の投手陣が相手打線を封じて迎えた8回表。7番、稲葉の適時打で2点差とした。
逆に、韓国、8回の裏、韓国は岩瀬をせめて、無死1.2塁。バントで送り、1死2,3塁。続くバッターはレフトに犠牲フライ。ついに1点差。次打者も左前打でつなぐ。
日本ベンチでは闘将星野の厳しい表情が・・・。
マウンドをそのまま託された岩瀬。日本全国の野球ファンが岩瀬の投球に注目する。
そして投げ込まれた5球目。右打者の内角にストレートが食い込む。
見逃しの三振!!
マウンド上の岩瀬だけでなく、ベンチの星野監督も思わず拳をつき上げた。
◎場面は9回、最終回の攻防を残すのみ。 9回表、日本は川崎がヒットで出塁、そして、二盗に成功するも無得点。
さあ、その裏韓国の攻撃。得点差はわずかに「1」。
マウンドに上がるのは日本の守護神、上原。球場に詰め掛けた日本人が上原コールをマウンドに送る。そして日本の結果によっては再び北京への道が開かれる地元、台湾のファンも上原が韓国の攻撃を封じることを願っている。
まずは、先頭打者。上原の伝家の宝刀、フォークがセカンドフライに仕留める。あと2人・・・。
次の打者も、そのフォークに三振。ついにあと一人・・・。
三人目のバッターの打球はフライとなり一塁手、新井の後方へあがる。上原が両手を突き上げたのち、ボールは新井のミットのなかに吸込まれた。4時間を超える大接戦、宿敵韓国を下した瞬間だった。
◎もちろん、これで五輪出場がきまったわけではない。明日の台湾も強豪である。まして、日本にとってはアウェーである。何が起こるかわからない。負けてしまっては韓国に勝利した意味は失われてしまう。気を引き締めて日本代表には戦ってもらいたい。
◎それにしても、さすがに国の威信をかけた代表同士の決戦である。両軍ともプロチームで中軸を打ち、そしてエースと呼ばれる選手達が下位打線にまわり、そして中継ぎとして投球する。シーズン中にはみられないサクリファイスバントの多用。そしてなにより一球の重みをひしひしと感じ取ることができた。テレビでみているものでさえ感じているのだからダイヤモンドでプレーする選手達の緊張といったらないだろう。いかに基本に忠実なプレーを継続できるか。 韓国チームは失点に内野手のエラーが絡んでしまった。
私達の挑戦する資格試験も同様だろう。年に1度の試験、失敗は許されないという独特の緊張感が試験会場に満ちている。こんな精神状態のなか、1,2つのエラーは想定内としていかに平常心を忘れずに、基本問題を取りこぼさずに試験を終えることができるか。真剣になればなるほど、これがなかなかに難しい。
勝敗、合否を分けるもの・・・それは実力などではなく、案外、精神力なのかもしれない。
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